ある日のことでした。
とめきちさんがおみやげ品のどんぐりの人形をつくろうと、山にどんぐりの実を
さがしにいったときのこと。
一匹のたぬきがほかのたぬきたちにいじめられているのに出くわしました。
かわいそうに、そのたぬきがついていこうとすると、みんなで石をけって
ぶつけたり、けとばしたりして、仲間はずれにしていました。
とめきちさんは見るに見かねて、止めに入り、そのたぬきを助けてあげました。
そのたぬきにはまゆげがありました。そのせいで、他のたぬきたちに
いじめられていたのです。