絵本の国

ある日 みほちゃんが てくてく歩いていくと ホワイトが 前から歩いてきました。

すると どうでしょう。

おどろいたことに ホワイトのすぐあとを ホワイトそっくりな まっしろな小さな

子ネコが ついてきているでは ありませんか。

そのあとを 茶いろい 小さなトラネコが またつづいて やってきます。

そして さいごに まんまるな目をした 大きな茶いろいトラネコが 歩いてきました。


いつのまにか ホワイトには およめさんと こどもが できていたのです。

しかし ホワイトは おばあさんのうちのねこ。 ホワイトのおよめさんは のらねこ。

おばあさんが そうかんたんに ホワイトのあたらしい家族を おうちにいれる わけが

ありませんでした。


それから毎日 ホワイトのおよめさんは 子ネコたちといっしょに ホワイトの おうちへ

やってきました。

ホワイトが 家の中に入ると ホワイトのおよめさんも 中に入ろうとしました。

すると おばあさんは

「こらっ、入っちゃだめなのよ。」

と、およめさんを おいはらいました。